おやぢ:台湾では、どの街に行ってもこうして気軽に外で食事ができる、それが醍醐味なのじゃよ。しかもじゃ、こちらでは食べ物の種類を表示しておるから、入ってから失敗した!なんて事もないぞよ。
オヤ美:兄ちゃん、あそこにあるのは何?たくさんいろんな料理が...。
おやぢ:あれは「自助餐」といってな、なんでも自分の好きな料理を選んで食べられる、バイキング方式のお店なんじゃ。よりどりみどり選べるんじゃよ。
オヤ美:これだけ見ても、台湾は食物には事困らないわね。あれ、あの緑色のカウンターみたいなのは何?
おやぢ:あれは、ビンロウという特殊な果実でな、タバコと同じような台湾の人たちの嗜好品なんじゃ。かむと覚醒作用があるらしく、トラックの運転手に特に人気があるらしいぞ。そういえばオヤ美、街の中の地面に血の跡をたくさん見かけんかったか?
オヤ美:そうそう、あれを見て、台湾って結構恐いところなのねって...。
おやぢ:あれ、実の中に味噌をはさんでかむのじゃが、かんで吐き出したその汁が真っ赤なんじゃよ。さっき血の跡に見えた物は、みんなビンロウの跡なんじゃ。なんでも20個に1個は、かなり「キク」しろものらしいの、あとで翔にこっそり毒味させるとするかの...。
オヤ美:全く鬼畜な人ね。そうそう、この近くに「阿宗麺線」という美味しいそうめん屋さんがあるらしいの!いってみましょ!
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