製作に関して
製作手順はまずコンテ出し→フラッシュ作成の手順で行っていました。コンテ出しを除くとフラッシュ作成期間は約3週間しかないので、非常に困難ではありました。まず土日は全てこのための時間にあてたので、飲み会なんかも全てキャンセルして、今迄続けていた剣道の稽古も、この為に中断しました。よく考えるとなんとも淋しい...。でもきっとそれをしなければ、できなかったと思います。第2話の時はちょうど正月と重なったので、その点では救われましたけど。
描画を他の人に手伝ってもらう..というのも一つの手段だったのですが、結局自分だけで進めてしまいました。効率を考えずに抱え込んでしまう。なんかそういうところが自分のダメなところだと思います。
製作は、フラッシュを使った方しかわからないと思うのですが、今までインスタンスは「ムービークリップ」を使わずに「グラフィック」のみで作っていました。おやぢの1話もそうですし、手間がかかる上にほんと、力技ですよね。ムービークリップは結構重宝しています。そのオブジェクトに独自のタイムラインを持たせることができるので、最初の宇宙船も、発光する光をそれぞれムービークリップで作っておいて、最後に全てムービークリップで包んでいます。第2話のアフリカを疾走するシーンも最後全てムービークリップで作ったものを動かしています。でも取り立てて新しい方法を試したという事はなく、普通に作っています。描画はイラストレーター中心で、バックの背景はフォトショップを使って書いたものをjpegファイルにして配置しています。発光する光などはpngファイルを使っています。
重宝した(?)アイテム
あまり参考にはしなかったのですが、秋葉原に音素材を探しにいった際に、犬のガチャガチャがあったので、恥ずかしい話これはかなりやりやりこみました。一つ一つが精巧に作られていて、犬の親子が一匹ずつ入っています。犬好きな自分には仕事ぬきでもかなりツボでした。
あとはよく図書館にいって、宇宙の本なんかを借りていました。第2話ではイルカが出てきますが、あれは図書館で借りた環境ビデオ(?)をコマ送りにして見ていました。
製作を終えて
この3回に渡る話を作る前から、結末にいたるまでの展開は決めていました。 なので、付け焼き刃であの結末にした訳ではないのです。終わってから、この結末はゆるせないとか、ひきょうだ、という声もあったのでちょっと悲しかったです。今思うと確かにそう見えなくもないのですが。
それぞれ全編を見終わって、それぞれ見ていただいた方が想像を膨らませてくれればいいかなと思っていたところでもあるんですけどね。この話自体が、空を見上げた犬たちの想像上の世界なのかもしれないですし。
個人的な主観ばかり書いてきたのですが、もちろん素晴らしい音楽を作っていただいた事と夜遅くまで対応していただいたクリエイターズドットコムの方の力あっての事です。自分だけの作品ではないんですよね。こんな事書くと偽善者みたいですけど、今でも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。終わってから逢う人逢う人に、痩せた!?といわれたのがなんともショックでしたが。
これからの犬小屋の世界は
まだタイトル通りの「世界」というところまで行き着いてないなと思っています。頭のなかでは、新しい構想があるのですが...。それぞれの犬にとって感じた「犬小屋にのった世界」があるはずですし、きっと...まだまだ膨らませる余地はあります。
近いうち何本か作って、新しい世界を見てもらえればと思います。今迄はぽんたが主人公でしたが、次は違った指向になってゆく予定です。とりあえず今「ぽんたの夏休み」を作っていますのでちょっとだけ楽しみにしてあげて下さい。
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